キャッシュフロー・リエンジニアリング―財務効率を最適化する方法
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かなりの実務ノウハウ本。キャッシュ!キャッシュ!キャッシュ! |
どうすれば、キャッシュの流れを円滑にできるのか、キャッシュの淵を解消する実務的な解決策を提示したノウハウ本。
おそらく、以下の2種類の方にアイデアを与える。
1.企業財務の立場、特に零細企業などで資金繰りが厳しいという問題を持続的な方策で解決したい場合(そうした方を相手にする金融人)
2.金融機関、ファクタリング会社等、企業向けの資金ビジネスに携わり、サービス企画等に携わる方
正直、読み易いとはまったく言えないので、上記1については、それを支える専門サービス提供者(税理士、会計事務所、金融機関の渉外マン等)が読んで噛み砕き、お得意先の改善につなげるというのが、おそらく本書が最も活きる活用法だと思われる。
キャッシュフロー経営なる言葉が広まってより幾多の月日が経った。ただ、なぜかは判らないが、キャッシュフローというものが、経営者の恣意の入り難い真正な収益を表す企業価値評価の基礎計数という文脈で語られることが多く、目先のゲンナマという意味で語られることが少ない。「金融庁が提唱した(?)」リレーションシップバンキングを皮切りに、企業財務に関する金融機関職員向けの通信講座が多数提供されている。しかし、その内容も、これらバリューに目が向き、キャッシュ自体のお話は乏しい。多分、この手のことを吹聴し始めたオピニオンリーダーが、MBAだったりCPAだったりで、M&Aは面白いけど資金繰りはツマラナイと思ったからなんでしょう(想像)。
しかし、多くの場合、バリューを出す長期的な改善を目指す提案に同意させるためには、短期的な小さな改善、それもお役に立つ改善が目に見えないと納得感が得られない。まして資金繰りに対する問題意識を抱える中小零細事業者の方が多いのでは?
優越的地位の濫用蔓延る(下請け代金支払遅延防止法は何処へ?)我が日本の中小企業では、キャッシュ・マネジメントこそが、まず手始めの打ち手ではないだろうか?

