経営コンサルティング 第4版
![]() |
エンジニアはこの本を一読すべし |
私はエンジニア出身のITコンサルタントである。そしてこの推薦文を、多くの若いエンジニアに向けて書いている。
もしあなたが「技術オタク」の地位と決別し、ハイバリューな「顧客指向エンジニア」を目指したいなら、あるいはゆくゆくはITコンサルタントとしてプロジェクトをリードしたいと思っているならば、いつも難しい技術書を読むためにあなたが費やしている膨大な時間のうち、ほんの僅かだけ削ることを提案したい。
そのかわり食後の30分、3ヶ月間、この本に目を通してみてはどうか?
なぜならこの本には、あなたが顧客といっしょになって考え、正しい結果を出すためのプロセスが分かりやすく書かれてあるからだ。
テクノロジーは人に使われてこそ価値がある。では人に(つまりは顧客に)喜んで使ってもらうにはどうしたらいいのか?
言うまでもなくその大事なヒントは、顧客の中にある。決してテクノロジーの中だけから生まれてくるものではないのだ。
本書は「コンサルティング」という切り口で、顧客とどう向き合うか?そして顧客からどのような情報を吸収し、どのように問題解決につなげていくのかについて、一連のプロセスと方法論を示している。また組織のダイナミックスにしばしば発生する、陥りやすいワナについても言及している。
このようなハイタッチなスキルを身につけ、顧客企業のキーマンとわたりあえるエンジニアならば、どのような時代にどこへいっても「引く手あまた」と言えるだろう。
![]() |
幅広く参照されるべき本 |
営業職である自分の仕事は、経営コンサルティングとは言わないまでも、顧客に対するコンサルティングそのものである。しかしながら、自分にとって経営コンサルティングとは、名前を知っていても実態があまり良く分からない業種だった。それゆえ、「経営コンサルティングを体系的に学ぶことで、今の自分の仕事がレベルアップするのでは」と考えるようになり、本書を手にしてみた。
読んでみて解かった事は、経営コンサルティングには計数分析・問題解決等の専門知識やテクニックだけではなく、それらを実行し展開するためにはむしろ、直面する状況や課題をどのように考え、それを人々にどうやって伝えるかというスキルが重要である、ということである。
本書によって、「この変化の速く・激しい時代にあっても、コンサルタントとして普遍的に要求される真の能力は何か」を理解し、また、具体的なコンサルティングの方法も網羅的に学ぶことができた。コンサルタントに限らず、プロフェッショナル・ビジネス・パーソンとして自分の価値を高め、キャリアアップを目指している皆さんに、ぜひともお薦めしたい書である。
![]() |
普通の会社員にも大変参考になる |
私は外資系企業に勤務する普通の会社員であるが、昨今の経済のグローバル化にあわせ自分の働く環境も日々大きく変化してきている。その中で非常に論理的にかつ合理的にスピードを持って仕事をしていくことが要求され、自分なりにこうではないかと考えながら仕事をしてきていた。また、たまたまコンサルタント出身の人たちと仕事をする機会に恵まれ、彼らの思考の中に何か共通した方法論みたいなものがあるのを感じていた。
そういう中でこの本にめぐりあい、やはりそこにはしっかりとした歴史・理論があるのだと知り、それらの基本的な部分をこの本で学ぶことができた。特に第2部のコンサルティング・プロセスの章はコンサルタントのみならず、我々、普通の会社員が今生きているグローバルスタンダードの企業社会での仕事の取り組み方にそのまま適用・応用できる内容である。それが極めてロジカル・システマティックにまとめられており大変参考になった。
監訳者がまえがきで述べている、この本の読者対象はコンサルティングに関わる人のみならず、自分のような、 “経営コンサルティング固有のクリティカル・シンキング、クリティカル・コミュニケーションの概念・手法を理解して、日々の実務に生かしてみたい組織人”であるということをはからずも実感することとなった。
![]() |
コンサルティングという仕事の全体像がわかる! |
安易なハウツー本とは一線を画している。これから経営コンサルティング
という職業を志す人にとっては、コンサルティングという仕事の全体像を
掴むために必読の書。
また、いつ、どのようにコンサルタントを活用すべきかという視点から読む
事もできる。特に、本書の主要な部分を占める経営コンサルティング利用の
目的、コンサルティングのプロセス、コンサルタントとクライアントの関係
などについての記述は、コンサルタントを活用して企業変革をおこなおうと
いう経営者にとって、大変貴重な情報であり、この本を読む事で、
経営コンサルタントとの共同作業がより効果的、効率的なものになるだろう。
経営コンサルティングは、つまるところ、問題解決のためのクリティカル・
シンキングそのものであり、これを体系的に学びたい人にも指導書として
奨めたい一書。

