会社の価値を高める会計―「見えない資産」の評価と活用
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タイトルと内容にズレはありますが良い本です |
この本は信越化学時代のM&Aを題材に、具体的にどういう時にどういうことを行ったかが書かれています。
具体例として、先方の役員全員と買収会社への引き抜きが可能かの面談を行ったこと、買収会社の顧客を回ったこと、買収後の社長選びをどのようなに行ったか、などが書かれています。
且つ、これらはM&Aの交渉中に行っていた。
では、M&Aで重要なのは何か?
金児氏は、デューデリジェンスや買収価額の決定ももちろん重要が、もっと重要なのは「アフターM&A」であり、これこそが「知」であり、「決算書の外に実際のビジネスで大切なものがある」と言っています。
ビジネスがあっての経理です。この本を読んでそれを感じ、自分の今後の経理実務はどうあるべきかを考えて直してみる元ネタにできると思います。
タイトルでは「会社の価値を高める会計」と言いながら、「決算書の外で決まる」と言っており、矛盾するとは思いました。しかし、これはタイトルだけの問題です。
経理を職業にしており且つM&Aを経験されたことがない方は読んでみる価値があると思います。
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金児さんの著作の中ではイマイチ |
金児さんの著作は同じ経理実務に携わるものとして毎回楽しみに読ませていただいています。しかし、「会社の価値を高める会計」と銘打った割には、今回の本書の内容は乏しいのではないでしょうか。米国の子会社を買収した際の舞台裏を中心に書かれていますが、それならば、信越化学の名社長の金川千尋さんの著作「社長が戦わなければ、会社は変わらない」(東洋経済社刊)を併せて読むべきでしょう。実は買収交渉時、伝説の経理マンと言われた金児さんの上には、”経理以上に経理の本質を理解して、経理マンの能力を最大限に使い切る”、超一流の会社経営者がいたことがわかると思います。
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知的財産評価における必読書 |
非常に興味深いものであった。
巷には知的財産の評価等に関して誤解を与えるような情報が溢れている感があるが、それに対比するがごとく、知的財産評価の根本に脚光を浴びせるかのように、著者自らが格闘してきた内容をここに記している。
本書にはM&Aを行うにあたっての自らの経験を踏まえ、どのように知的財産の評価と対峙してきたかを、M&Aのステップを追いながら書かれていた。一見、単なる会計的見地によるM&Aの解説書であるかと思われるかもしれないが、知的財産と携わるにあたって多岐に渡り応用可能な事柄が散りばめられた本である。
同書において描写されているように、知的財産を扱うにあたりwetな感覚、不確実性、不明瞭性、不安感などによる、もやもやとした感を得ることは、私、自ら!知的財産に携わる者として、全く意を一にすることである。同書は、目前のテーマである知的財産という不明確な事柄に対峙することを通してその不定性を顕示し、世の中で騒がれている「机上の空論」や「安易なる定量化」などに類するものに熟考を要する現実を突きつけるものであると思われる。
本書のフォーカスは、知的財産の評価技術等々を解説するものではなく、会計的な見地を通して、世間での知的財産論議の中で目が向けられていなかった部分である、知的財産及びその評価におけるバックグランドかつ土台となっているものが、一体何であるかを示唆するところにあると言えるだろう。
もし、貴方が知的財産に関する事業に生身で浸かっている立場におらず、知的財産の評価に接するのであれば、これは必読の!書となるであろう。
(バイオ ライセンス関係者)



