戦略経営の発想法 ビジネスモデルは信用するな
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エコノミストから経営者への転向宣言 |
予想外の内容だったというのが第一の感想である。木村氏は日銀を辞め、政府の経済諮問で名を売り、経済エコノミストとして、活躍し、著作活動をし、その延長でKFiなる会社でリスク管理と会計のコンサルティグをしているのだと思っていた。
レビュアーの誤解もあったのかもしれないが、木村氏は日銀を辞めて、起業を起し、米国では誰も知らない人はいない税理事務会社KPMGの日本支社長になったのはなく、起業としてKPMGジャパンを始めたのであった。
このような経緯を経た故、本書は木村氏のエコノミストから経営者への転向の宣言書のようである。名声ゆえのコネで稲盛氏からドンキホーテ、楽天の社長と経済界の名経営者と面会して、まるで、社長業の師匠と弟子の対話のように評論家の想像を超えた事業と経営者の厳しさをインタビューで学んでいる。
個々の名経営者の発言は参考になるが、木村氏の戦略の持論は全くなく、経済情勢を経営悪化の言い訳にするマクロ経済派エコノミストや企業を批判。ビジネスモデルは結果である。どれがあたるかどうかは感である。レビュアーからみれば、エコノミストから経営者へ転向のような記述に始終している事に、まさに予想をはずされた感がぬぐえない。
現実の経営や現場が評論家の好き勝手な発言とは比較できないほど厳しい事には同感するのだが、これまでエコノミストとして提言してきた経済政策や経済予測はどうなったの?と聞きたくなってしまう。
結びは経営は人であると、達観した名経営者のように結論し、現実派のドラッカーの法則をあげて本を結んでいる。
裏表紙にはドラッカー氏の本の広告まで載っていて、あいた口が...
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全てのトップに感じてもらいたい |
今までの経営書の概念を打ち破る`経営書´である。というよりむしろ、それらとは対極の位置にあるのが本書であるといっても過言ではない。本書には難解な数式や無機質な数値は一切登場しない。その代わりにあるのは、創業経営者たちのふりしぼる肉声である。ゴーン氏の言葉も引用されている。「着任前の状態があまりにもひどかったので、もう一時しのぎをする以外、打つ手がなかった、などと言うことはゆるされません」「この仕事を引き受けたということは、日産の過去も現在も未来も受け入れとたいうことです」
在任中、三セクの赤字をさんざん膨らませておいて、「事業は私の就任以前に始まったもの」と退任会見でしゃあしゃあと言ってのけた、私が勤務する市の前市長(著者がもっとも忌み嫌う`経済学者´だ)が聞いたらどう思うだろう。「営利事業を行う民間と、公益(`公´は`官´と読み替える必要あり)を追求する役所とではそもそも・・・」などという言い訳にもならない言い訳をするのは目に見えているが・・・。 ともかく、民、官問わず、組織のトップである方々に、ぜひ読んでいただきたい。そして、魂の深い部分で本書の内容に共感していただきたいものである。
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木村剛の実業家としての哲学 |
傲慢不遜とも思える今までの一連の書物の論調に比べて、今回の本は可成り謙虚なトーンで纏められており異質な内容となっている。これは、論客としての木村剛ではなく実業家としての木村剛の視座で論じているからであろう。
内容的には、「ビジネスモデル」の胡散臭さについて、10人の実業家のインタヴューを素材として論破しつつ、他方でドラッガーの著作を引用することで木村剛流の経営哲学を開陳する構成を取り、基層に連綿としてあるのは私怨に近い「評論家エコノミスト」への批判であり同時にマクロ経済学の限界についての言及である。
木村剛の「評論家エコノミスト」批判が説得力をもつのは、木村自身が経済学を専攻し、しかも卒業論文が大内兵衛賞を取るほどのレベルまでに自分の中で昇華しているからであり、しかも日本銀行で10年以上にわたる金融実務の経験がある点である。
木村は言う、実際に会社を経営する立場からすると「戦略」はさほど重要ではなく、寧ろ「経理」、「総務」そして「労務」の方が重要であり悩みの種である、と。ましてや、素晴らしい「ビジネスモデル」を描いたが為に事業を成功した人間など殆ど居ない、とも。そして経済を動かしているのは総需要ではなく個々の経営者であり、経営実務をしたことのないエコノミストの主張が空理空論でなんの役にも立たないのだ、「評論家エコノミストは実際に人を雇ってみろ」とも言い放つのである。
400ページの「大著」ではあるが半日で読める内容である。
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仕事は、会議室で起きているのではない、現場で起きているんだ。 |
全427ページの大作です。付箋によると、2004年5月5日から読み
始めたと書いてあります。私は、乱読なのと本の厚さに負けて、し
ばらく放置しておりました。本日、読破しました。
この本の趣旨は、実際の経済を動かしているのは、経済学者の理
論ではなく、経営者の実行にあると主張している点です。10名ほ
どの著名な経営者の対談と著書からの引用が非常に多く、自説を補
強するために多用しています。それ以外にピータードラッカーの説
を9つの法則としてまとめてあります。こちらも、一読に値します。
「仮説」「失敗」「検証」の3つのサイクルを繰り返し、経営者
としてビジョンを持ち、部下に対して常に夢を語る。そのほか、様
々なポイントを指摘しています。起業の意志をもっている方には、
是非、お勧めします。
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熱いだけ 中身なし |
この人はすぐに経済学者を「何もわかっていない口だけの学者」とか悪口ばかり書く。不思議とその部分だけが印象に残る。それはともかく、この本の内容についてであるが、「会社経営って大変なんだ、経済学者ごときにその苦労がわかってたまるかバカヤロー」っていう主張と、ドラッカーらの著書からの引用と、日本を代表する経営者へのインタビューから成り立っている感じ。マクロ経済の有用性を完全には否定しないとか何とか書いておきながら、読み進んでいくと完全にマクロ経済を無用の長物視していて、マクロ経済のどこを有効だと思っているのかさっぱりわからん。この人は、完全に、一人の経営者である。断じてエコノミストではない。もし、エコノミストだとすると、完全にペテン師だ。もしマクロ経済が無用なら竹中大臣の金融再生プログラムのメンバーになるのはおかしいね。マクロ経済しか扱わないはずの政策に携わるってのは、主張と矛盾してますな。またこの人は経営者としても、特筆すべき能力があるとも思えない。




