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事業再生要諦―志と経営力‐日本再生の十年に向けて

事業再生要諦―志と経営力‐日本再生の十年に向けて 人気ランキング : 36,795位
定価 : ¥ 1,680
販売元 :商事法務
発売日 : 2003-10
発送可能時期:通常24時間以内に発送
価格: ¥ 1,680
将来経営者を目指す人達へ、

産業再生機構が設立されてから既に1年半が経ったが、既に世は事業再生ブームの様子を呈してきている。再生が成功し、更なる飛躍に挑戦している企業も出始めた。時を同じくして、1年前にはあまり見かけなかった企業再生・事業再生に関する書物が今では平積みになって溢れている。それらの多くが、短期的なターンアラウンドを目指し、財務・会計・ファイナンスや関連法規の視点からの記載が中心となっているのに対して、本書はよりスピリチュアルな点から書かれている。言わば企業経営・企業再生に対する心構えのあり方について語っているのだ。
題名に『志と経営力』とあるが、次代の経営者がこの10年間の大不況を肥やしにしてどういう『理念』や『志』を描くか率直に問うている。同時に、企業の中で将来について悩んでいる若者達に経営に目覚めるきっかけを与えようとしているようにも思われた。そういう意味で非常に斬新である。私自身、近い将来、事業再生・企業再生に携わり次代を担う経営者になりたいと思っているが、本書で書かれている『志』をもって臨みたい。

精神論的にも実務論的にも、読み応えあり

全体を通して著者の熱い想いが伝わってきて、非常に感銘を受けた。とくに、著者の議論が常に、「日本を救済する」的な高い視点(著者のいう、志)に支えられており、共感する人も多いと思う。
加えて、この”精神論”にとどまらず、実務面で効果的な指摘がなされていることは秀逸で、評価できる。例えば、
 ・企業再生における本質的な議論が展開されていること。例えば、(よくありがちな財務リストラ的処方ではなく、)事業再生のための経営力の強化こそが必要である、など。
 ・是正すべき構造的・制度的な問題が具体化されていること。例えば、経営型人材の不足、資金調達における個人保証の慣行の存在、など。(実務面で十分な経験のある著者だから、説得力がある)
ここ最近の状況を見れば、いわゆるハゲタカ的なイメージが先行する中でファンド規模のみが徒に拡大するという、まさにブームの渦中にあると言えるだろう。そのような中での著者の主張は非常に新鮮だし重要に思える。このような地に足のついた議論が活発化されることを通して、日本に本当の意味でプライベート・エクイティが健全に根付いくのではなかろうか・・・そんなことを期待させる書籍である。
尚、蛇足とは思うが、あえて苦言を呈すとすれば、全体を通してやや文章そのものが読みづらい。回りくどい、同じことの繰り返し、といった感じがとくに前半部に出ているので。精神論的な部分が余り好きでない人はとくにイライラしてしまうのでは。また、中盤の経営論的な部分に限っては、経営書の類として見ればレベルが低いように思うので、物足りなさを感じる人もいるはず。

心に響く再生論

「事業再生」や「V字回復」といった言葉がブームになり、書店にはその手の本が山積みになっていますが、大方の本は頭で考えたことや無機質な知識の集約に過ぎず、どの本も同じようなことばかりが書かれており、まして「心に響く」ようなものは滅多にありません。
この本は、著者や著者のように血のにじむような努力をされて真剣に企業再建に取り組む人たちの知恵と理念がまとめられています。「志」、「経営力」、「理念」といった言葉が、決してキレイごとではなく、日本の再生に最も必要であるということを、現場の立場(著者の体験)、実務的観点と歴史的証拠から訴えています。
私はこの本でいういわゆる「外科的」な立場に立つものですが、日本に今どれだけ「内科」が足りないかということ、内科に必要とされる姿勢や資質などについて、多くのことを学びました。
頭ではなく、心に響く一冊でした。

ほかの本は要らない

ワールドサテライトで紹介されたので書店で購入。
著者の息づかいが聞こえてくるような一冊です。
民事再生法や会社更生法を使った企業再生と一般のコンサルタントが
受注する再建事件はまったく違うものだと思っていましたが、
越さんのこの本を読んで、根っこは同じ、やるならブタチックに
一生懸命がんばりたいと思えるようになりました。
こういう本がもっとたくさん出ると嬉しいです。

事業再生に関する初めての本質論

現在、出版されている事業再生本関連のほとんどは、再生現場を安全な地帯から眺めている人々の宣伝本の域を出ません。
本書は「金融と企業再生(経営)の現場を両方を経験された著者が財務型再生(外科手術)とビジネス再生(内科療法)の問題点、課題を俯瞰的にまとめた稀な本」だと言えます。
「事業再生のプロ」「経営のプロ」を目指すものにとって必読書でしょう。
越氏の主張のエッセンスを私なりにまとめますと次の通りです。
「事業再生業務の根幹は、儲ける仕組み、社員の士気などの立て直し(内科療法)であって、志と覚悟を持った経営者が死力を尽くさなければ解決しない問題である。事業再生関連の話題は会社の外部から関与する金融、法律のプロのノウハウ(外科手術)が先行しており、肝!心の議論が手付かずのままとなっている。今後、日本の事業再生には「経営力を注入するファンド」の登場が急務であり、若手志願兵に経営経験を積ませる仕組みが必要である。」
私自身も日々苦闘しているターンアラウンドマネージャーの1人ですが、本書の内容には共感させられることばかりです。
越氏が指摘される課題への解決策を考え、実行することが、事業再生をビジネスとして成立させる道につながるでしょう。
とにかく大変勇気付けられた1冊です。
冒頭の産業再生機構COOの冨山氏の推薦文も秀逸で、経営のプロを目指す若手に対する檄文となっています。

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