決算書読破術―数字の裏に潜むカラクリを見ぬき企業の将来を洞察する
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読破の手助けになります。 |
300ページ弱もあるのに、B/SとP/Lの各科目を左から右に、上から下へ、あとは法人税法や時価会計や退職給付会計のごく簡単な部分に触れて終わりです。そのぶん各項目について多くページを割いており、わかりやすいです。作者の方の筆致もあるのでしょうが、途中で学校の教科書を読んでいるような錯覚に陥ったくらいです。
また、甘い決算か、辛い決算かのフィルターを常にかけながら解説してあります。本当の財務・損益はどんな状態なのか、という観点から軸足がぶれてないので、読んでいくうちに自然とこの考え方が身に付いていくと思います(少なくとも私はそうでした)。この辺がサブタイトルの「数字の裏に潜むカラクリを見ぬき」というところになるんでしょうね。
あと、巻末についている架空の企業の決算書がいいですね。たとえば、建設仮勘定のところには「設備投資が進行中です」とか矢印引っ張って書いてあるのですが、これによって視覚的に覚えられると思います。決算書を見て会社についていろいろと判断をする、たとえば銀行員の方とかにお勧めです。
そういえば、「銀行研修社」という、そのまんまな名前の会社が出してますね。決算書を「作る側」の視点じゃなくて「見る側」の視点だから、そんなに売れないのだろうか。

