成功の技法―起業家の組織心理学
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安直な起業を諌める書 |
誰でも起業!といったような安直な起業を煽る風潮を厳しく
諌める気持ちが強く伝わってくる。起業で巻き込む周囲の人
への責任や、自分や家族の人生へのリスク、人心掌握や人脈
作りの大変さ、求められる才能など、どれだけの覚悟や準備
が「成功」する上では必要なのかということを、訴えている。
この気持ちは賛同するが「成功の技法」と呼ぶのはどうかと
思う。ニュアンスを伝えると、「分相応の成功への覚悟」
「失敗しない技法」「起業しない厳選理由」「例外的な異能
者による成功事例」という感じにも受け取れた。
誰が止めても私は起業するんだ!と血気に燃えている方には、
少し冷静になる意味でも、参考にはなると思います。
私は、少しくじけて、少し悔しく、でも少しだけ克己心が
わきました。
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起業家断念のススメ? |
起業家に必要なものとして、性格などの属性、カリスマ、環境、運などについて、幅広い要素が紹介されている。が、それぞれの項目に目新しさはない。
また、そのようなパーフェクトな条件など、揃っていないのが普通であろう。著者いわく、「本書のように、水を差すような、もしかすると冷や水を浴びせるような本などは、読まないほうがよいという考えも、ありうることである。」とのことであるが、まさに、その通りだと感じられた。
著者は、先天的な性格、外生的な環境を重視しており、「頑張っても必ずしも起業家として成功できるわけではない」というメッセージを伝えたかったのではないか。タイトルは「成功の技法」であるにも関わらず、条件が揃っていないときにどうすべきかという提言はあまりに???少ない。
著者の「成功」とは「起業家にチャレンジしないこと」ではないかとさえ思われ、残念であった。


