企業年金危機―信頼回復と再生に向けて
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実務の現場から見た企業年金問題 |
最近では、週刊誌でも特集記事などで取り上げられることが多くなった年金問題。そんな年金の中でも特に問題が多いのが、企業年金ではないでしょうか。
本書では、適年や基金といった企業年金が日本社会でどのような経緯で発展してきたか、そしてバブル経済でどのようなデタラメが行われ、そして様々な問題を抱えながら今日に至ったか、を長年にわたり信託銀行で企業年金に携わって来た著者が詳細な資料を用いて説明しています。99年7月の出版と言う事で、状況が変わっている点もありますが、著者の主張(特に情報開示や自己責任の強化)は基本的に色褪せることなく、基金の解散などが相次いで安易に確定給付へ移行する風潮がある中、もう一度再考する恰好の材料を提供しています。
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現場の視点から描かれた企業年金の変遷 |
年金業務に長く関わった著者が、現場の立場から企業年金の変遷を綴った力作。80〜90年代の企業年金をめぐる情勢がつぶさに描かれており、その資料的価値は計り知れない。著者は、企業年金の信頼回復には@財政の健全性の確保、A受給権の保護、B情報公開、の3つが肝要であると力説しており、平成14年にはこれらの理念が確定給付企業年金法として具現化された。
現実は、信頼回復どころか却って企業年金制度の廃止を促進する結果となっているのは、皮肉としか言いようがないが・・・


