経営の再生[新版]―戦略の時代・組織の時代
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教養としての経営学 |
経営学で名の知れた高橋伸夫氏の一冊である。大学の講義テキストとして購入して、講義に出ないまま試験前日に1日で読み切った代物だが、有斐閣のこのシリーズとしては一般書に近く読み易いものだった。経営学に関する踏み込んだ議論は為されていないが、経営とは何たるかを理解する為に必要な基礎的な知識や現状が広く浅く概説されている。
こうした概説書の類は、一見するとちぐはぐな各項目をちぐはぐなままに纏め上げているものが多い。専門家にとっては体系的に思えても、初学者にはそれぞれの項目が上手く繋がって来ない為だろう。その点、この本は各章が"資産分配"や"ポートフォリオ管理"といったリスク回避的な経営方針を背景に据える事で一貫した流れが掴み易い。下手に簡単な言葉を使って説明した入門書よりも余程体系的で理解も深められる事だろう。又、日本の企業に関する歴史や組織論にも触れており、新しいトピックが満載の良書と言える。やや偏った視点による解説であると言えば言えなくもないが、それは人文系の相対的な解説書には付き物の短所でもあるので、客観的な視点で読み進めて貰えればと思う。
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