走りながら考える―日本経済再生の道 ユダヤ法からの提言
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経済社会と人間人生との関係を指摘する知恵 |
著者は「知恵の社会とはどういう社会なのか?」と問う。そして、「知恵は実用的なものであり、知識は具体的でなければ役立たない。」と指摘した上で、知識偏重を警告する旧約聖書の箴言『自分の知識に頼るな、知恵と教訓と悟りを買え。知恵は宝石よりも尊く、あなたが望む何物もこれと比べるに足りない。』を引用する。
そこで、著者は「知恵は、自ら疑問を持ち、自ら問題にぶつかり、自ら解決してゆく過程の中から得られるもの」だと考える。さらに、ラビ・アキバの『すべては(神に)見通されている。だが(人間には)選択の自由が与えられている。』という言葉を引用して、「その自由とは(善悪いずれかの思考や行動の)自由な選択」であり、「自由は生得的かつ永久の権利ではなく、経済的自立によって維持できるものである」ことを明らかにする。
「知恵が選択から始まり、選択は自由であり、自由は経済に依存する」=「経済社会と人間の“人生”との深い結びつき」を「知恵を買う」と表現したのは、箴言の知恵だったのかも知れない。

