ターンアラウンド・スペシャリスト―企業再生における第三の力
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元祖資本主義世界のターンアラウンド参考書 |
事業再生の合理的な考え方を学ぶのに非常に優れた参考書だと感じた。企業再生関連の法律、金融機関の不動産又は人的担保主義など日本の制度的課題を再認識することのできる点も高く評価したい。数多くの成功を得るためには過大なリスクを負わない有限責任原則が徹底されることが重要であること、失敗したら再度挑戦できなくなるような連帯保証制度は廃絶されるべきだと強く感じた。
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事業再生ビジネスにはどんな専門家が関わっているかがわかる |
ターンアラウンド・スペシャリスト。
あまり聞きなれない言葉であるが、著者は企業再生ビジネスに関わるプロフェッショナルの総称をこのように呼んでいる。
この本は、ターンアランド・スペシャリストを弁護士、会計士、コンサルタント、経営者(ターンアラウンド・マネージャー)、再生ファンド等に分類し、各々の役割や特徴等をわかりやすく説明している。
また、米国における事例を挙げながら、ターンアラウンド・スペシャリストは、‘誰が雇うのか’‘どのようなスキルと経験をもった人を雇うのか’‘どのような基準で雇うのか’‘どのような報酬で雇うのか’‘なにを目的として雇うのか’等が説明されている。
さらに、著者の経験やインタビューを踏まえて、日本におけるターンアラウンド・スペ!シャリストの今後の動向等を予測するとともに制度面での提言を行っている。
産業再生機構の発足を間近に控え、今後、ターンアランド(事業再生)が日本経済で重要な役割を担うことが期待されているものの、実際にはどのようなプロフェッショナルがどのように役割分担をし、ターンアランドに関わっているかはあまり知られていない。この本はターンアランド・スペシャリストの活動を理解する上で、有益な一冊である。

