福助再生! 靴下からはじめよう
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それで、、どうなったの? |
著者お二人の熱い(川島氏にあってはある程度冷静な)思いが語られていて、それなりに読ませてもらいました。しかし、読者の公約数的な感想としては
「それで、、、。どうなったの?」というものではないでしょうか。
福助を再建する方向らしきものは語られていますが、その結果どころか、途中経過さえも時間枠的には出ていない。ですから、お二人の主張、方法論の正当性は一切検証されていない。このことは、出版のタイミング上のことからある程度仕方がないのでしょう。でも初年度の財務的な数字の推移などが示されていれば方法論に対しての説得性が増したと思います。
それよりも問題は、あれだけ思い入れを熱く語ったお二人が揃って一年ほどの後にはもう外部に転出してまっていること。そのことが知られてしまっているので(藤巻氏のことは報道で知っていましたが、共著者である川島氏も上梓の段階ですでに退任しているとは)、お二人がいくら執筆の時点で熱く思いを語っていても、読者としてはしらけるばかりで、「結局ごたくをならべていただけじゃないか」などと思われてしまうのでしょうね。
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読んでいて涙が出てきた |
私は本書を読みながら、何度も何度も感動し、目頭が熱くなった。本書が仕事の本質、仕事の本当のあり方について素直に率直に書いていたからである。読者の皆さんはそれだけでそんなに感動したのか?と思われるかも知れない。これだけ感動した理由は、本来あるべき姿と現状とのあいだに大きなギャップがあり、私自身がどっぷり現状につかっていたからこそ、感動が増幅されたのだと思う。
仕事について諸々の考え方があるが、最近はその原点について語られる機会が少ないのではないか?本書を読んで感じたことは、福助という長寿ブランドの再生作業を通じて、昔から伝わる仕事の本質・原点を知らされたように思う。
どういうことか?
仕事とは本来、お客さまに喜ばれ、感動され、自分も感動しながら働くことで前に進むものではないか。福助のような長寿ブランドはそういう仕事をしてきたからこそ、永らえることができた。本来、仕事というのはこうあるべきなのだろう。また、仕事を通じてこういう感動を与えられる事業資質をもつ会社だからこそ、つまり世間にたいして誠実に価値を提供し、世間の人々が感動し、そういう人達から感謝されるようないい仕事を提供しているからこそ、生き延びる価値があるのではないか?
本書は福助という事例を通じて、この点について気づかせてくれた。
こういう立派な本を読むと、自分がいましている仕事とはどうあるべきなのか改めて考えさせられる。本当にいま自分がやっている仕事のスタンスが正しいかどうか、自らを省みる。そういう機会を与えてくれるという点でも非常に貴重な本である。
企業再生の本はあまたあれど、本書ほどもっとも核心について書いている本も少ないと思う。だから現状に対してどうにもならないと思っているサラリーマンの皆さんには仕事の原点に立ち返るという意味でも是非一度目を通してもらいたい一冊である。


