経済再生は「現場」から始まる―市民・企業・行政の新しい関係
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NSTの紹介が面白い |
高齢化が進む地域で医療費を抑制しつつ患者の健康を向上させるというNSTの照会が面白い。NSTは栄養サポートチームのことで、患者の栄養環境・食事環境の改善をチームを組んで取り組むことで全体の医療コストを削減しつつ高度な医療サービスを実現している。特定の病気に対する対処療法だけでなく栄養管理の改善で床ずれや院内感染まで大幅に改善する結果となった。
健康保険組合が「査定」という制度で医療費を踏み倒しているなんて知らなかった自分にとっては非常に参考になった。
リレバンを考えるうえでも役に立つ。ただし、筆者はかなり辛らつに金融行政を批判しているが、金融行政以上に金融機関の経営・貸出がお粗末で金融庁にやられっぱなしになっているというのが実態だと思う。
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前向きな気持ちにさせてくれる1冊 |
新聞などで現場重視と言う文字が多く見かけられますが、実際の事例を丹念に記載した本書の『現場重視』の説得力は非常に強い。更に、企業だけでなく、行政や市民のレベルでの現場重視の事例は、新鮮で非常に興味深いものでした。
まだまだ、なかなか前向きになれない時代ですが、久々に本から元気をもらうとともに、前向きな気持ちにさせてもらいました。(本書を読んだあと、たまたまテレビで本書に書かれている尾鷲の病院の番組を見て、ますます明日の仕事へのやる気が沸いてきました)
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明快な論理と理論・具体・行動のバランス |
そんなに経済に詳しい人間ではありませんが参考になればと思います。
この本はタイトル通り、経済再生に向ける「現場」の動きから始まります。しかし、具体例だらけに終わるわけではなく、
それを抽象レベルにまで高め、金融庁その他、現場外への提言のレベルにも至っています。
第一章では、「不良債権処理の過ち」を理論的に説明した後、中小企業と親密な関係を築いて経営再建に尽力し、
「不良債権を減らす」ことに努めている茨城の銀行などの具体例がわかりやすく書かれています。
この生き生きした具体例はよく議論にはまっています。導かれる筆者の意見も明快で実際的です。
第二章では、地域や中小企業が縦割りの下請けや敵対関係にいるのではなく、ネットワークを築き合って
再生活動を行なう具体例が記されています。激減したワカサギを取り戻してゆく榛名湖や協力して受注を勝ち取る
大阪の中小企業、患者の栄養管理で赤字を縮小し、地域に広める尾鷲の病院の例などから、提言をしています。
第三章では、金融庁など、「現場外」の「お上」に「現場」から求めていく「金融アセスメント」などの法的・政策的な
面での働きかけについて詳しく述べられています。著者自身、愛知の中小企業経営者たちと「金融アセス」を提唱して
100万の署名や多くの地方自治体の賛同を得て「上」の政策を変えていっている行動者でもあり、論理も明快で
非常に信頼できます。
現場の努力には驚かされましたし、著者の細部までの描写、洞察なども素晴らしいです。また、現場の描写に止まらず
抽象的・実際的な解決策までをわかりやすく述べてくれていて文章力もあり、名著だと思いました。
新書の真骨頂面目躍如、という感じです。わたしも赤で青で線引きっぱなしです。大事なところ多すぎです…。
不良債権だのなんだの、金融的な話も詳しく述べてくれ、初めて完全に仕組みを理解することができました。
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本当のリレバンとは?という疑問に見事に応えてくれる名著 |
新書版で安く軽い気持ちで読み始めた本ですが、中味はすごい!!
内容の素晴らしさと読みやすさから私は一気に1時間ほどで読みきり、すぐに続けてマーカー片手に今度はじっくり読み込みました。
これだけ分かりやすく、これだけポイントをついて、これだけ見事な解決策を提示した本に出会った幸せを感じます。
リレバン(リレーショナルバンキング)のあり方に悩んでいる地域金融機関関係者や中小企業経営者・その支援関係の方々には是非とも一読いただきたい本です。
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元気が出ます |
前半部分では、地域の現場での努力と成功のエピソードを読んで、日本社会の根底に潜む力強さを感じ、まだまだ日本も捨てたものじゃないと思いました。本書はこの長引く不況下における閉塞感に打ち勝つ薬になるのではないでしょうか。
本書冒頭では、なんとなく常識と化してしまった「早急の不良債権処理こそ経済再生のカギだ」という考え方が見事に打ち崩されました。また、不良債権処理の仕組みを今まで自分が知らなかったことに本書は気づかせてくれました。これを機会に「誰のための金融再生か―不良債権処理の非常識」(山口義行著)も読んでみようと思いました。


