公共事業なんかいらない
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地方公務員の必読書 |
地方公務員である自分にとっては、刺激的なタイトルに、正直ちょっと読むのがためらわれるところがありました。公共事業の十把一絡げの批判には、食傷気味だったからです。が、まあ日経の出している本だし、耳に痛くとも重要な情報や論点が得られるだろうと思って読んでみました。あにはからんや、期待以上におもしろかった。もちろんタイトルにもあるとおり、全体的な主張のトーンとしては、これまでの公共事業の問題点を掲げ、批判するといった部分が多いのですが、光家前長野県土木部長の意見を初め、実施主体側の意見もきちんと取り上げており、しかも、部分的に引用して直後に否定的なコメントを載せて読者を一方的に誘導するという「常套手段」も用いられることなく、公平な編集方針と感じられました。それだけに、批判の部分には、とりわけ説得力があると感じました。
最終章に示されている改革への処方箋は、地方分権による地方の自立であり、現時点までのその成功事例を具体的に取り上げてくれています。とりわけ地方公共団体に勤務する職員にとって、改革への勇気を与えてくれる本であり、必読書だと思いました。

