現代ロシアの政治・経済分析―金融産業グループの視点から
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オリガルヒ(新興財閥)の起源を知るための必読書 |
現代ロシアの政治・経済を牛耳るオリガルヒ(新興財閥)の起源を知るための必読書である。この分野では、アメリカのS.SolnickやD.M.Kotzなどの優れた先行研究があるが、日本でも、それに優るとも劣らぬ立派な研究がついに出てきたという感が強くする。よくぞここまで調べたものだというほど念入りな調査に基づいており、感心するほかない。惜しむらくは、「純ちゃん」氏の言うとおり、レントシーキングという用語がキー概念になっているにもかかわらず、その定義が非常にわかりにくいため、一般の読者は非常に苦しい。図書館の経済学辞典を引いてもこの単語は載っておらず、欲求不満が募る(これは社会学用語なのか?)。やはり、こういう特殊な単語を使う時はていねいな説明をほどこしてほしい。だが、それでも!!価は星5個。マイナス点を補って余りあるほど内容が充実しているからである。
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レント・シーキング??? |
本書でもっともひっかかる点が、本書のキー概念である「レント・シーキング」なるものである。冒頭の定義を読んでも、はっきりつかめない。産業組織論あたりの用語かもしれないが、文脈から察するに「利権をあさる」というほどの意味に使われているようだ。問題は、それだけか、それ以上の含意があるかだが、通読してもわからなかった。
金融グループの内容や、コムソモールの変容など興味深い記述が多いのだが、最初に述べた点が最後までひっかかった。できたら、日本語で表現してほしかった・・。


