金融検査マニュアル対応 中小企業の格付けUP戦略
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失望でした |
格付けUP戦略とは名ばかりで、以下のような内容が中心で、中小企業の金融対策の参考になるものはほとんど見あたらないと思われます。
1)金融行政や信用リスクなどといった学者の様な議論
2)特に個性的でもない手垢のついた決算書の見方
3)中小企業には関係が少ないと思われる時価会計や連結決算等
ちなみに、本題である「格付けアップ法」にさかれたページ数はわずかに7ページ(それ以外に「格付けアップのための経営者の資質」として5ページがさかれている)で、その内容も「リストラが必要です」とか「営業キャッシュフローを増加させ、無駄な投資キャッシュフローを削減しなければ・・・」などといったわかりきった指摘や、「資金調達コストを下げたければ、企業の信用リスクを下げな!ければなりません」と言いながら、その信用リスクを下げる方法については、全くふれられていなかったり、実務には何の意味もありません。また、中小企業の金融にはほとんど関係のない加重平均資本コストの考え方を示して株主資本コストが高いことから資本コストを下げるには負債を増やすべきだが、それでは自己資本比率が下がり格付けの低下となり二律背反だなどといった、全く意味のない事柄にページがさかれたりしています。(加重平均コストの考え方は資本の国際化が進展しようとしている株式公開企業においては今後重要でしょうが、短期的に厳しい間接金融環境下にある中小企業にはほとんど関係のない議論です)
役に立ったのは金融庁編の「金融検査マニュアル別冊−中小企業融資編」の転載分(無料で金融!庁のHPからダウンロードできますが・・・)のみといっても過言ではありません。

