預金封鎖 実践対策編
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資産保有手段として「金地金を買いなさい」 |
著者は1953年(福岡市)生まれ。早大法卒後,外資系銀行で為替業務,転職した代々木予備校で“辞書戦争”を研究社と。現在は常葉学園大学(教授)。公式個人HP運営。
1章 実物資産としての金地金
2章 ペーパー・マネーの時代が終わる
3章 アメリカ発世界恐慌の足跡
4章 昭和21年2月,「預金封鎖」発令
5章 「借りた者が勝ち」という思想
6章 投資と資産防衛の技術
終章 戦後二度目の「預金封鎖」到来を読む
本書は前著『預金封鎖』のいわば手引書。本書の要旨をtop heavyの原則で書けば,資産保有手段として「金地金を買いなさい」というもの。未読だが,たぶん副島『「実物経済」の復活』ってこれ絡みじゃないのかな?
対策だけ知りたい人にはこの要約=「金地金を買いなさい」で済むが,ま,話題の尽きない副島のこと,いろいろと楽しませてくれる。ローマ・クラブ『成長の限界』とは,ローマに別荘を持っていた合衆国在住の石油王=デビッド・ロックフェラーが出資して書かせたもので(欧州コンプレックスって世界規模なんだな),その翌年に石油危機が起きて(起こして?)ロックフェラーは大儲けしたとか(74頁,これは今ではむしろ常識に属するが),第一回預金封鎖(日本経済史)とか,現在の総務省は自治省と郵政省とが合体したものだが,自治省とは旧内務省で国民情報の管理が主要業務だった。いまでも「住基ネット」は総務省だから,郵便貯金に関する限り,個人資産が国家に管理されうるということだ(196頁),なんてこととか。
本書は続編ということだが,上下巻という感じで両方読むことをお勧めします。(651字)
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最悪のシナリオとして位置づけると価値あり |
本書は、「預金封鎖 国はタンス預金を狙っている」の後に書かれています。その対策編が本書です。私は、「預金封鎖 国はタンス預金を狙っている」を読んだあと、本書の目次を読んで「インフレになる「直前」で銀行融資を受けろ」という文字が飛び込み、ブログに「副島氏とこの点で意見を隔する」と書き込んでしまいました。
読んでみると、返済能力のある人という条件があり、私の意見と同様であることを知ることができました。
とにかく、最悪のシナリオを知ることは大切です。楽観的なことがいいこともありますが、こと経済については楽観は許されません。本書は、最悪をにらみつつ、それに対処するにはどうしたらよいかを説いた、実践的な本です。


